2023年、国家発展改革委員会は、「企業中長期外債審査登記管理弁法」を公布した。企業中長期外債とは、中国国内の企業およびその支配する海外企業または支社が、海外から借り入れ、本国の貨幣または外貨で計価され、約束された償還条件で本金と利息を支払う、1年（未満は除く）以上の債務工具という。国家発展改革委員会は、条件を満たす企業の外債に対して審査登記管理を実施する。企業が外債を借り入れる場合、外債の審査登記などの手続きを申請し、関連情報を報告し公開し、外債の使用を最適化し、リスク管理を行い、監督検査に協力するべきである。

より高水準の対外開放を拡大し、越境投資・融資の利便性を向上させ、優良企業が国内及び国際の両方の市場とリソースをよりよく統籌するために支持し、また、外債資金サービスの質の高い発展、国際循環の質とレベルを向上させる積極的な作用を発揮するために、国家発展改革委員会は2024年7月23日に「実体経済の質の高い発展を促進するため、優良企業の中長期対外債務借入支援に関する通知」を公布した。主な内容は以下の通りである。

■優良企業による外債の借入れへの積極的な支援：主要な経営財務指標が業界の優秀レベルにあり、国際（または国内）の信用評級が高く、過去3年間で国内外の債務違約がなく、違法行為や不信行為がなく、財務諸表が要件を満たすなどの条件を満たす優良企業に対して、外債を借り入れることを支援する。

■の審査登記プロセスの最適化：優良企業の外債審査登記には専門の審査を実施する。優良企業は、子公司を含む計画的な合并外債額の申請を提出することができ、一度の申請で複数回の使用を実現できる。国際的商業貸款の借入れや海外での債権発行に関する一部の書類が欠けている場合は、適宜に「書類不備への許容での対応」が可能である。一定の条件を満たす企業が提出する申請材料における専門機関による法的意見は、内部の法務部門から出されることができる。

■特殊企業の外債管理：不動産企業および地方国有企業は、既存の規定に基づいて外債の審査登記を管理する。