2023年、中国政府は良質で高効率なサービス業の新しい体系の構築を加速させ、サービス業経済の継続的な回復・上昇・改善を推進した。サービス業は経済の向上に対する支援の役割が強化された。とりわけ現代サービス業の場合、例として、情報伝達、ソフトウェアと情報技術サービス業等が挙げられる。工業サービス業による産業アップグレードの推進の役割をよりよく発揮させ、先進製造業と現代サービス業との深い融合を推進し、現代化産業体系を構築するために、2024年7月29日、上海市経済と情報化委員会等は、「工業サービス業による産業アップグレードの活発化の促進に関する若干の措置」を公布した。主な内容は以下の通りである。

■サービス型製造の促進：製造企業がその重点的な領域において製造とサービスを結合した新たなモデルを発展することを支持する。

■産業インターネットプラットフォームの発展への支持：重要な産業の垂直的サービス・プラットフォームと革新的モデルの構築を推奨する。

■工業インターネット専門のサービス業者の育成：工業ソフトウェア、システム集合等のサービスを提供する専門サービス業者を助成する。

■工業データの相互運用性の効能の向上：主要分野における公共サービス・プラットフォームの構築と、「メタ・ユニバース」ツールのイノベーションの産業応用を支持する。

■人工知能技術の応用の促進：産業界における人工知能技術の応用を促進し、質の高いコーパスの構築とコンピューティングリソースの活用を支持する。

■サプライチェーン管理サービスのイノベーションの推進：重点的な領域におけるデジタルサプライチェーンの構築とサプライチェーン管理システムの開発を支持する。

■炭素管理サービスの強化：企業のエネルギー管理センター、グリーン・低炭素サービス機関の設立を支援し、省エネ・炭素削減のインセンティブとサービス費用の補助金を提供する。

■工業物流の転換の促進：工業物流企業の技術改革とデジタル転換を支援し、資金援助、融資補助、低空物流の発展を含む。

■工業デザインサービスの促進：企業のデザインサービス能力向上のインセンティブを与え、新技術の応用を支援する。

■検査・試験サービスの能力の強化：検査・試験機関が国際資格・認証を取得し、海外事業を拡大し、標準を設定することを支援し、資金面での奨励と支援を提供する。

■工業専門サービスの強化：新興産業向けの基準策定を奨励し、サービス機関による海外市場開拓を支援し、それに応じた支援を提供する。

■発展環境の改善：保税区内の企業に対し、製品カタログの制限なしに、国内販売製品の保税修理サービスの実施を認める。