上海市 『上海市によるイノベーション型企業本部認定および奨励の管理弁法』
概 要
上海市発展改革委員会、上海市財政局、上海市経済情報化委員会、上海市科学技術委員会は2023年2月22日に連名で、『上海市によるイノベーション型企業本部認定および奨励の管理弁法』(滬発改規範[2023]3号。以下、「管理弁法」)を公布した。本「管理弁法」は2023年3月1日から施行され、有効期限は2028年2月29日まで。
「管理弁法」は、イノベーション型企業本部認定の基準を詳細に列記している。まとめると、上海市に登録した工業企業もしくはサービス業企業で、資産総額が2億元に達するもしくは時価総額が20億元に達し、販売収入の年度額が1億元を超えるもしくは直近3年の販売収入の平均複合成長率が20%以上に達し、上海において研究開発、販売、決済などの複合型本部機能を有し、上海市以外に2つ以上の分支機構を擁する企業でなければならない。
「管理弁法」は、イノベーション型企業本部認定の基準に係わる、総合的条件、分野の範囲、研究開発への投資、知的財産権、技術的実力および特殊な状況という6つの方面について明確にしている。関連基準に合致するイノベーション型企業本部に対しては、設立費用や家賃への補助金、および3種類の経営奨励金を与える。経営奨励に関しては、2022年1月1日以降の年間販売収入が初めて5億元、10億元、15億元に達し、かつ所在区域に対して新規の総合的貢献が1,000万元を下回らない場合、それぞれ500万元、300万元、200万元の経営奨励金を与えるというもの。