上海市 「法に従った国有企業の建設による法律案件管理の強化推進に関する実施計画(2020~2022年)」の発表
概 要
上海市国有資産監督管理委員会は2月18日、「法に従った国有企業の建設による法律案件管理の強化推進に関する実施計画(2020~2022年)」を通知により発表した。この行動計画は、「上海市による『国有企業改革3年行動計画(2020~2022年)』の遂行に関する実施計画」の重要な任務の遂行を更に保障し、企業の法律コンプライアンスリスクを防止・解消し、有力な措置を取り、重大な案件の管理を強化することを目的とする。
「計画」では、前期の制度構築、中期の監督管理、後期の総括・責任追及等について定めており、重大な案件の管理制度を整備し、重大な案件の管理状況を含む企業の法治化について企業の主たる管理者による年度業務報告に組み入れることを定めている。案件の敗訴率がとても高く、違法な投資経営により事案が発生し、監督管理部門より重大な処罰が下された場合は、上海市国有資産監督管理委員会が企業の主な幹部又は法律顧問代表に事情聴取する。
「計画」では、国際案件について慎重に処理するよう求め、上海市国有資産監督管理委員会より国際的な法律紛争に対する指導、研修業務を更に行うと述べている。国の主権の濫用を抗弁の理由とすることを防止し、重大な国際案件については中国国内及び国外で二重のリーガルチェックを設けなければならない。条件の許す企業は、国際法律人材を積極的に育成しなければならない。
「計画」ではさらに、法令遵守の宣伝を引き続き強化するよう指示している。上海市国有資産監督管理委員会は、「八・五」法律普及計画を制定し、法律の広報研修、WeChat公式アカウント、動画や音声の作品、法務技能大会、法律宣伝文の募集等、様々な方法により、法治文化を普及させ、企業への法律普及業務を全面推進する。事例データベースを設置し、事例集を定期的に収集し編集・出版する。企業は、法律普及計画の要求に基づき、実情と照らし合わせ、法律宣伝業務を行う。