「『深圳市工業と情報化局優良中小企業段階的育成管理実施細則』(2025年改正版)」
工業情報化部による「中小企業の『専精特新(注:専門化・精緻化・特色化・新規性)』の発展促進に関する指導意見」(2013年)が施行されて以来、中小企業のイノベーション力は飛躍的に底上げた。この成果をさらに固め、経済発展に拍車をかけるために、2022年6月1日に、工業と情報化部は「優良中小企業段階的育成管理暫行弁法」(工信部企業〔2022〕63号。以下、「暫行弁法」という)を公布し,イノベーション力等を基準として、全国における優良中小企業をイノベーション型中小企業、「専精特新」中小企業、専精特新「小巨人」企業の三つの種類に分類した。そのなか、「専精特新」中小企業の認定基準について、暫行弁法によれば、認定における「特色化指標」を定める権能を各省レベルの各当局に付与している。さらに、「特色化指標」を明確するために、同年11月28日、深圳市工業と情報化局は「優良中小企業段階的育成管理実施細則」を公布した。経済情勢の変化を踏まえ、さらに中小企業のイノベーション力を向上させるために、当局は2025年10月14日にて当該細則を改正し、「深圳市工業と情報化局優良中小企業段階的育成管理実施細則」(2025年改正版)(深工信規〔2025〕8号。同日施行)を公布した。細則は24条からなり、主な改正は特色化指標に関するものである。具体的には、次の改正点がある。
一、指標の統合
「四上企業(注:一定規模又は指定の許可を有する企業という)」と「戦略的新興産業クラスター(風力発電装置や太陽光パネル、新素材等)」の二つの指標を統合し、且つ要件としている(5点)。これによると、「専精特新」中小企業の認定において、一定規模又は指定許可を有し、新エネルギー産業その他戦略的新興産業クラスターに属する企業のみが「専精特新」中小企業として認定されることになった。
二、指標の追加
改正により、下記の事項が追加された。
1.深圳前海株式取引センターの「専精特新」特設ボード(専板)に参入していること(2点)。
2.過去3年間に「創客中国」(深圳)中小企業イノベーション・創業コンテストの企業部門で一等賞(5点)、二等賞(4点)、三等賞(3点)、優秀賞(2点)を獲得し、又は創業部門で一等賞(4点)、二等賞(3点)、三等賞(2点)、優秀賞(1点)を獲得したこと(最高得点のみを計上し、累積はしない)。
3.過去3年間に国家レベルの人材プロジェクト参加者を擁する企業(5点)、省レベルの人材プロジェクト参加者を擁する企業(3点)、市レベルの人材プロジェクト参加者を擁する企業(2点)、直近の年度に国家レベルの人材プロジェクトに候補者を推薦した企業(1点)(最高得点のみを計上し、累積はしない)であること。
三、指標点数の改正
国家技術イノベーション模範企業や国家知的財産権優位企業又は知的財産権模範企業等の名誉、国家グリーン製造リストへの組み入れ、市レベル以上の製造業イノベーションセンターの設立、市レベル以上の国内初の開発・生産された重要装備や製品認定など、既存の得点項目の点数を2点から5点に引き上げた。






